データ分析とビジネス ノート(3)プロジェクトマネジメント ビジネス課題とKPIツリー

2-4 KPIツリーとデータ

数値の取得ができない場合

売上が20%上がった場合、

その他の要素(客単価、購買率、平均来店回数、来店率など)が変化しなかったと仮定すると、売り上げの増加は認知率が、20%上がったためであると推測できる。

その後、状況が明確になるに連れて数値取得が可能になり、その分仮定の要素が減少する。

KPIのデータ取得

コンビニエンス・ストアの場合

「購買者数」と「客単価」

POSレジ:「売上」÷「購買者数」

「のべ来店者数」と「購買率」

「のべ来店者数」

来客数カウンター(人感センサー)設置

標本調査・・・時間帯・曜日に左右されるため「標本調査計画」が必要

「購買率」

時間帯・曜日に左右されにくいので「推定しやすい要素」であると認められる

「ユニーク来店者数」と「平均来店回数」

POSデータにより、会員カード(会員アプリ)導入店で

会員率(20%) = 会員の購買者数 ÷ 購買者数

会員のユニーク来店者数(100) ≒ 会員のユニーク購買者数 (地域密着型小売店舗で仮定できる)

ユニーク来店者数の推定値 = 100 ÷ 0.2 = 500人

「認知人数」と「来店率」、「商圏人口」と「認知率」

「商圏人口」

地図で見る統計(統計GIS)

https://www.e-stat.go.jp/gis

「認知率」

標本調査

「認知人数」

「商圏人口」 X 「認知率」

「来店率」

「ユニーク来店者数」 ÷ 「認知人数」

KPIツリーとファネル分析

顧客数をユニーク数で捉える。

商圏人口→認知人数→ユニーク来店者数→ユニーク購買者数・・・・人数が単調に減少していく。

可視化できるので、各ステップにおける変化の度合いを考察できる。

KPIとカスタマージャーニー

KPIとともによく使われる「カスタマージャーニー」

ターゲットとなる顧客像(ペルソナ)を想定し、その購買までの購買までの行動や心理・感情を時系列で整理したもの。

カスタマージャーニーを作るには、顧客行動で整理したKPIツリーをもとにして「状態」と「行動」の組み合わせをつくり、ペルソナとして想定した人物が「状態」→「行動」へ遷移する心理を書き込んでいきます。

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